中央大学杉並高等学校

STUDENTS LIFE今日の中杉

第4回オンライン高校生文学模擬裁判選手権 3位

IBL同好会 有志

 12月17日(日)に開催された第4回オンライン高校生文学模擬裁判選手権(龍谷大学札埜研究室・オンライン高校生文学模擬裁判選手権実行委員会主催)に中杉の有志チームが参加しました。

ハードスケジュールの中、今回は9名で挑みました!

 今回の事案は通貨偽造罪・同行使罪について有罪か無罪かを争うものでした。教材は松本清張「不運な名前」「相模国愛甲郡中津村」の2編の短編小説がモチーフとなっており、被告人はゲルマン贋札事件の被告人、熊坂長庵がモデルの〝猫坂長庵〟という人物です。

 文学模擬裁判では事前講義が行われています。内容は模擬裁判の作り方や法廷プレゼンテーション、銅版印刷やお金の犯罪を通して見えてくる人間観についてなど、多岐に渡ります。一講義を終えるごとに新たな気付きを得たり、視野が広がったりと大変貴重な経験となりました。
 また、各校で検察側の証人、被告人役を演じるということも文学模擬裁判の特徴です。一人の人間について「なりきって」考えてみることの奥深い魅力を感じました。

お札と切手の博物館、紙の博物館に行き、
当時の紙幣や資料をよく見、有罪/無罪を
主張する手がかりを探してきました
教材のモデルとなった神奈川の山十邸を訪問。
「囲炉裏の傍に紙幣を置いた」(被告人談)というのは
言い訳なのでは…?実際に行って様々発見がありました
被告人が散歩で訪れたという龍福寺。
足を運んでその人になりきる、
これぞ「文学」模擬裁判!

 検察側を担当する際は証人役、弁護側を担当する際は被告人役も担います。そのため、主尋問、主質問はある程度自由に作ることができ、それぞれのストーリーが作りやすかったです。一方、それぞれの人物像を深く考える必要があり、本番ぎりぎりまで悩んでいました。「被告人は芸術に情熱的で自省利他の精神を持っていて、裁判に真摯に向き合う心の持ち主で…」「妾さんの存在のせいで奥さんと別居中だって!どんな人!?」など、明治時代という時代背景を鑑みながら検討を重ねました。証人役はもちろん、特に被告人役は各校それぞれの個性が出ていました✨

明治時代の巡査(証人)になりきる1年生と、有罪を立証する検察官の2年生

 大会の結果は3位でした。正直悔しい気持ちもあります。期末テスト後の約6日間が本格的な活動となったため、もっと時間をかけて洗練していきたかったという気持ちもあるのです。しかし、メンバー全員で全力を尽くした日々、それをぶつけた本番は最高に楽しかったです!学年関係なしのチームワークがより強まり、それが発揮された大会となったなと思います。今までにない怒涛の日々も振り返ると最高の思い出です。今回の反省点を活かし、今後の活動も頑張っていきます!

本番当日、すべてを終えて夜8時。テンションの高いメンバー達😂この仲の良さが中杉の強みです!

主催者の先生方、感想やご指摘をくださった参加者の皆様、そして参加高校の皆様、本当にありがとうございました!(代表 3年Y)

「刑事弁護OASIS」のサイトで主催の先生が報告を寄せています(中杉は3位入賞🥉、1年KさんがMVP👑を受賞しました✨)