STUDENTS LIFE今日の中杉
蜂蜜を販売します
IBL同好会IBL同好会1年生は、蜂蜜を販売します。
ご協力下さいましたのは、森を守る蜂の話 の山口様。西荻で「保護蜂」の活動をなさっています。
普段は模擬国連等、グローバルな視野をもって活動しようとしている私達ですが、グローカルな視点をもち、地域の魅力に目を向け、何か文化祭で紹介したい!と考えて調べた所、西荻蜂蜜のことを知りました。
ご連絡をとったところ山口さんがご来校くださり、はちみつについて・蜂と環境保全がどのように関係しているのか・蜂を育てる魅力 等について語ってくださいました。
蜂は、荒廃した土地を復活させるのに最適。花を咲かせてくれ、自然環境を取り戻してくれる。そして誰からも搾取せず、誰も傷つけない状態で、蜂蜜を生産してくれる。ボスニアへルツェゴビナで、争いで荒れた土地を復活させたのも蜂だった…というお話を聞き、私達が普段模擬国連で考えている和平構築の観点にもつながった思いがしました。すべての国を尊重し、誰も傷つけずに国益・国際益を追求するのが模擬国連の究極の目標ですが、蜂は追求どころか、もう実現しています!🐝
また、山口さんは江戸時代の巣箱を復元し養蜂しているご活動も紹介下さいました。当時の記録で、熊野古道がニホンミツバチのハチミツの名産地であり、地域おこしのために養蜂技術を学ぼうと加賀藩の人が取材に行った記録があるのですが、その史料を読み、実際に作ってみたそうです。
復元したら入口の戸板が「三寸」奥に取り付けられている造りになっていたのですが、その理由がよくわからなかったとのこと。ですがある吹雪の日に気づいたそうです。「これは、蜂を厳しい冬の天候から守るためにそうしたのだ」と。
史料を読むだけではわからない。実際に作って使ってみてもすぐにはわからない。吹雪が来てようやく蜂を守る先人のわかった思いがした、と。それが正解かはわからないけど、同じものを作って、使って、考えて、日々を過ごして、偶然の条件が重なって、それでようやく得られる気付きがあって、「腑に落ちる」感覚が味わえるものなのだと。
そのお話もとても感動しました。私達も、模擬裁判では被告人の方の思いに少しでも触れられるよう、資料を読むだけでなく実際に試してみたり、環境や行動を再現してみたりしています。再現したからといって何でもすぐにわかるわけではありません。「(被告人の置かれた状況や思いが)理解できた」というのは到底おこがましいことです。でも、そうだったんじゃないかとできる限り思いを馳せようとする中で、自分達なりに気づくことがあります。山口さんのおっしゃった「腑に落ちる」という感覚、そこまでたどり着けたことが本当に楽しいということ、すごく共感しました。(このお話はこちらでも読めます!ぜひサイトを見て下さい)
西荻産の蜂蜜は希少とのことで、今回は山口様が厳選した入間産の桜の蜂蜜と男鹿産のアカシアの蜂蜜を販売します。貴重な国産ハチミツです、どうぞお買い求め下さい!1年4組で販売しています。教室では蜂蜜を使ったレシピもご紹介しています!また、山口様のインタビュー動画も流しています🍯🍯