STUDENTS LIFE今日の中杉
第5回オンライン高校生文学模擬裁判選手権 優勝🏆️✨️
IBL同好会2月2日(日)、「オンライン高校生文学模擬裁判選手権」が開催されました。中杉チームは1年生6名、2年生2名、3年生2名の計10名で出場。昨年秋から準備を重ねてきました。今回の題材は芥川龍之介の有名な小説「羅生門」。老婆の着物を奪って逃げた青年に「緊急避難」は適用し得るのか?という視点から、立証/弁護活動を展開します。国語の授業で必ず読むこの作品、今回は検討しやすいんじゃないのかな…?なんて思いきや、そうはいきませんでした!
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「緊急避難」の成立要件をまず皆で勉強し(この大会は「事前講義」がオンラインで行われるのですが、アーカイブを皆で何回も見返しました)、青年の法益と老婆の法益について議論し、過去の判例も調べ…今までで一番、法律についての専門的な検討をしたように思います。途中、2学期の期末テストを挟みましたが、年末年始も2年生の研修旅行中も入試休み期間も音楽祭の練習後も、オンラインや対面で頻繁に集まり、日々この事案についての話し合いを繰り返し、何度も論告弁論の推敲を行い、皆で確認し…本番の直前(ほんとに数秒前)まで、"今やれること”を自分達なりに取り組んできました。
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大会当日の午前は弁護、午後は検察を担当し、緊張が最高潮に達しながらもベストを尽くせるよう臨みました(被告人役の青年と、証人役の老婆も自分達で演じ、自身の言葉で偽りなく喋ります)。設定の資料では書かれていない部分について、どんな行動を取ったか、そのとき何を考えていたのかということ等をたくさん議論してきたことが生かせたんじゃないかな、という瞬間がたくさんあり、二試合とも、「模擬裁判って楽しいなあ」という思いをチームで共有できた気がします。チームでフォローしあって、今出せるすべての力を出し切った…と言っていいと思います!
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ドキドキの結果発表…優勝でした!🏆️✨️そして、MVP選手の一人に2年のKさんが選ばれました🏅✨️自分達が難しいと感じていたところを、裁判官・裁判員の方々にどうやったらわかりやすく伝えられるだろうか、ということにずっと気を配っていたので、それがちゃんと達成できた思いがしてとても嬉しかったです。
今回の被告人も証人も「元暦」(平安時代)から来た人達でしたが、当時の社会状況がもたらす生命の危機は現代でも存在しないとは言えません。「格差」や「貧困」や「孤立」は昨今でもニュースでよく耳にする言葉です。罪を犯した青年は法律的には裁かれるべきかもしれませんが、それは果たして青年だけのせいと言い切れるのか、本当に悩みました。「事前講義」で冤罪被害に遭った方や法曹関係者、社会学者、文学研究者の先生方の話を聞き、普段は考えないような角度からも、たくさん考えました。
この大会に参加することで、改めて"自分ごと"としてこのような社会問題に向き合うきっかけをいただけました。ありがとうございました。
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3年生の先輩方はこれで引退です。思い出がたくさんありすぎて、いなくなってしまうなんて信じられません😭先輩ありがとうございました!これからも頑張ります!!