中央大学杉並高等学校

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第6回オンライン高校生文学模擬裁判選手権 優勝🏆

IBL同好会

IBL同好会 ⚖模擬裁判チーム⚖です!

2月1日(日)、オンライン高校生文学模擬裁判選手権が開催され、私達も出場しました。

今回の題材は漱石の「こころ」。原作を読み、法曹の先生方や冤罪被害者の方、文学研究の先生方の事前講義を受け、「先生には自殺教唆罪が適用されるか否か」についてこれまで検討を重ねてきました。

先生(今回は「鎌倉さん」)やK(今回は「清沢さん」)の内面の言語化を試みたり、行為に対する理由や意義を見出そうとしたりするため、何度も時系列表を作成し直し、さまざまな角度から「事実」を見直しました。

本番一週間前に、「K(清沢さん)の部屋」の間取りを再現してみました。思ったよりずっと狭く、”夜明け前の窓もない部屋”は真っ暗でした。2尺開いた襖から何が見えるのか、先生(鎌倉さん)はなぜ遺書を真っ先に読んだのか、実際にやってみないと気づかないことや湧かなかった感情がたくさんありました。そこでさらに原稿を作成し直し…。明治に生きた登場人物の内面にできる限り迫ろうと、本番直前まで皆であれこれ検討しました。

迎えた本番、午前は弁護として洛南高校さんと、午後は検察として神戸女学院さんと対戦しました。インフル等で欠席せざるを得ないメンバー達が出てしまったのですが、急遽役割が変わっても、みんなでこれまで時間をかけて一緒に作って来たことを改めて共有し、カバーしあって奮闘しました!シナリオには語られていないできごとや人々の動きまで含め、自分達が考えてきた世界観がすべて表現できるよう全力を尽くしました。

結果、優勝をいただくことができました!オンライン上で賞状をいただき(後ろで記者会見のように撮影しています笑)、皆で作って来た日々を思い出し、すごく嬉しかったです。

また、第2法廷MVPとして1年生2名、2年生1名が選ばれました。裁判長役の先生から、「今まで見た試合のうちの5本の指に入る、こんなにきれいな主尋問は久しぶりに見た」と言っていただきました。聞いていてくださった方々に自分達の言葉が届いた喜びが込み上げてきました😊

閉会式である弁護士の先生がこうおっしゃっていました。

「「こころ」は、人のこころが叩き折られて、人のこころによって死ぬ物語。今回向き合った皆ほど、こんなに深く掘り下げることはあるだろうか?皆、とことんこの作品の世界に向き合えたことは本当に貴重な経験。そして、昭和以降の日本国憲法の精神で裁くことには意味がある。今を生きる私たちは、被告人(先生)をそのままにしておかずに、寄り添い救う手立てを獲得することを知り、勝手に三途の川に行ってしまうかもしれない被告人をつなぎとめることができる。今回の大会参加を経て、苦しんでいる人を助けることができる力をおのおのが育てていけたのではないか。」

とてもこころに響きました。裁判って何のためにあるのだろう、その答えはこうして一つ一つの事案に真剣に向き合うことで得られる気がしています。あのときもうちょっとこうしていたら…と苦しみ続ける鎌倉さんに長い時間をかけて向き合ったことで、今後誰かを支えていけるかもしれない自分になれていたら、それは本当に嬉しいなあと思いました。貴重な機会をいただき、ありがとうございました。