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第3回オンライン高校生模擬裁判選手権 優勝
1月29日(日)、第3回オンライン高校生模擬裁判選手権に出場しました。
本大会は龍谷大学 札埜准教授が2020年8月にコロナ禍で日弁連の大会が中止になり、オンラインで模擬裁判選手権を開催くださったことに端を発します。シナリオは文学作品を基に作られ、「法的思考力や刑事(裁判員)裁判の意義の理解とともに、広く人間や社会までを視野に入れた『国語的』模擬裁判を通じて、人間や社会を考える眼差しを深める。」ことを目的としています。
本校模擬裁判チームは第1回から出場し、昨年度の第2回大会では優勝を収めました。今回も江戸時代が舞台の、古典落語「河豚鍋」を題材にとった「河豚鍋裁判」に準備を重ねて挑みました。
この大会の魅力は、各界の第一線でご活躍なさる方々のお話を聴ける事前講義が設けられていることです。今回の事前講義でも、冤罪被害に遭った当事者の方から法に関する思いを伺ったり、和歌山カレー毒物混入事件の再審請求に関わる石塚弁護士、これまでに20件以上の無罪判決を勝ち取った後藤弁護士、京アニ放火殺人事件の主任弁護士でもある遠山弁護士、元下関市長(ふぐ処理士)の中尾氏等から模擬裁判に取り組むにあたり様々なお話をお聴きできました。
事前講義の様子
模擬裁判に挑戦する高校生と一緒に学ぶ法教育:Part5「人はなぜハラスメントをするのか?」【犯罪学研究センター後援】 | 龍谷大学 You, Unlimited (ryukoku.ac.jp)
事前講義をもとに、シナリオから丁寧に事実を拾い、年末年始も論告や弁論を何度も書き直し練習してきた本校チーム。当日は、北海道から九州までの13校が集結し、検察/弁護に分かれ、一日掛けて論争を繰り広げました。
結果、今回も優勝することができました。また、検察側主尋問を担当した1年・十亀君がMVPを受賞しました。
本校の闘いぶりを審査して下さいましたお一人の遠山弁護士が、「(どんなに準備万端のプレゼンを披露しても、)最後はパッションが勝負の決め手となる。パッションを乗せようと思ったら、記録をよく読まないといけない。記録を読まないパッションは虚しいだけ。各校のそれぞれの出来が、今日の成績に繋がった。」と閉会式でコメントなさいました。
資料を丁寧に読み、納得がいくまで妥協せず話し合ったことが結果に繋がり、メンバー一同心から喜び合いました。
今回も多くのことを学ぶ機会を与えて下さいました当大会に、心より感謝申し上げます。