中央大学杉並高等学校

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3年選択授業・夏目漱石「こころ」で模擬裁判

3年選択授業「小説講読・乙」で、岡山理科大学准教授の札埜先生にご指導をいただきながら、漱石「こころ」を題材とした模擬裁判を行いました。

事前学習では法医学のレクチャーを受けたり、「先生」と「K」の部屋の間取りを再現したりし、実証的な見地から作品を読み解いてみました。
「襖が二尺開いている」とどんな光景が見えるのか、そこからどんな考察が導けるのか、皆で話し合いました。

模擬裁判当日は、「先生」が被告人となり、「K」に対して自殺教唆罪が成り立つか審議しました。
証人として「先生」の姉も証言台に立ち、様々な角度からの意見を闘わせました。
東京地検より本田検事にご来校いただき、裁判官役の生徒達が判決を考える際のアドバイザーになっていただきましたが、どちらの見方も出て白熱した議論となっていました。

文学作品を今まで以上に主体的に捉え、登場人物の生き方や考え方により深く思いを馳せる読み方を知る経験となりました。
札埜先生、ゲスト講師の皆様、ありがとうございました。

【授業ご協力】

岡山理科大学 札埜和男准教授(教材開発、来校・オンラインでのご指導)
東京地検総務部 本田裕一朗検事(来校)
岐阜県弁護士会 藤田聖典弁護士(オンライン) 他